避難生活身近な素材の活用術
新聞紙やラップを使った被災時の活用術を紹介します。
新聞紙やラップを使った被災時の活用術を紹介します。
出典: 東京都発行「東京防災」
新聞紙を重ねて板のようにして、骨折した骨の両側の関節まで覆うように当てて使います。
寒いときは、下着と上着の間に新聞紙を入れると、空気の層ができて暖かくなります。
毛布や掛け布団がない場合は、新聞紙を掛けるだけでも、暖かさがだいぶ違います。
新聞紙1枚を丸めて芯を作り、それを包むように新聞紙を重ねていきます。形を整え、粘着テープで隙間なく巻きます。
2枚の新聞紙を二つ折りにしてお腹に巻き、その上からラップを巻き付けると、体温を逃がすことなく保温できます。
しっかり止血した後、ラップを巻きます。ラップは気密性が高いので患部の保護に有効です。
骨折した際、棒や板などのそえ木を固定するのにラップは有効。ずれないようにぐるぐる巻いて固定します。
断水時には、食器も簡単には洗えません。ラップをかぶせた食器で食事をすれば、食器を洗わなくて済みます。
傷の応急手当では感染防止のため、ゴム手袋などを使い血液に触れないことが重要。清潔なポリ袋も利用できます。
清潔なポリタンクやペットボトルがない場合、ポリ袋を容器にかぶせて水を運べば清潔です。
食器をくるむと洗い物を減らせます。紙の食器も毎食捨てていては不足するので、ポリ袋にくるんで使います。
断水でトイレが使えないとき、ポリ袋の中に新聞紙を入れて用を足します。
災害時には、粉塵の飛散が予想されます。大判ハンカチを鼻・口元に当てると、簡易マスクになります。
骨折した際、棒や板などのそえ木を固定するのに使います。そえ木がずれないように数ヵ所で固定します。
腕の骨折は、そえ木に固定した上で三角巾などで肩からつるす必要があり、三角巾の代用として使えます。
動脈から出血している場合、直接圧迫止血のあて布として使えます。
出典:東京都発行 防災ブック「東京防災」222-225ページ
2019年02月14日公開