
平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震 「道路被害」 写真提供:災害写真データベース

発生
1緊急地震速報が発表!
自宅 |
- ・地震の揺れにそなえ、頭を守り、大きな家具から離れ、テーブルや丈夫な机などの下に隠れる。
- ・火元の近くにいる場合は火を消し、扉を開けておく。
- ※慌てて外に出るのは危険!
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屋外 |
- ・ブロック塀や自動販売機、看板などの落下する危険性があるものから離れる。
- ・頭を守るためにカバンなどを頭上にかざす。
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駅や商業施設など |
- ・スタッフの案内に従って行動する。
- ・案内がない場合でも、慌てて非常口などに駆け出すと危険。
- ・頭を守るなどして、つり下がっている電気や掲示物のそばから離れる。
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車 |
- ・ハザードランプを点滅させ、周囲の車のスピードを意識しながら緩やかに速度を落とす。
- ・揺れを感じた場合にも慌てずゆっくり速度を落とし、道路の左側に停車する。
- ・緊急車両などが通るため、車を離れる場合はキーをつけたまま離れる。
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エレベーター |
- ・全ての階のボタンを押す。
- ・エレベーターは最寄り階で止まるため、揺れによる閉じ込めを防ぐことにつながる。
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2揺れが収まってからの行動
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- 1.火を消す
- ・揺れが収まったら火を消す。
- ・火が消えていてもガスが漏れている場合があるので、ガスの元栓も閉める。
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- 2.落下物や足元に注意
- ・歩くときは、落下物や散乱したガラス・蛍光灯の破片などに注意する。
- ・家の中を歩くときもヘルメット等で頭を保護し、靴を履くなどする。
- ・近くにヘルメットや靴がない場合は、鍋やスリッパ等で代用する。
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- 3.暖房器具を消す
- ・揺れによりストーブなどの暖房器具が倒れている可能性があり、火災の原因になるので確認する。
- ・電気が復旧したら、暖房器具が勝手につき、火災の原因になる場合もあるためコンセントを抜く。
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- 4.ブレーカーを切る
- ・停電の場合
避難中に電気が復旧する可能性があり、通電火災を防ぐためブレーカーを切る。
- ・停電していない場合
漏電による火災の可能性があるため、ブレーカーを切る。
- 下敷きになったら
- ・家具の下敷きになってしまったら、大声で助けを求める。
- ・多くの人たちが駆けつけてくれれば、その分助け出される可能性が高まる。
- ・助け出す立場になったとしても、一人で解決せずに近所の人たちと力を合わせて救出する。
- 火災が発生したら
- ・出火したら常備してある消火器で初期消火を行う。
- ・1本の消火器で消せなくても、数本あれば消せる場合もあるため、「火事だ!」と大声で叫び近所の人たちに知らせる。
- ※個人でできるのは初期消火まで。大きな火災の場合は、逃げることを最優先に考える。
避難
非常用品は リュックに入れる |
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徒歩で避難する |
- ・避難時には自動車の使用はできるだけ避ける。
- ・自動車での移動は交通渋滞の原因となり、緊急車両の通行の妨げとなるのでなるべく避ける。
- ・道路に亀裂が生じたり、マンホールなどが隆起しているおそれがあるので注意する。
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安全を確保 しながら避難する |
- ・身の安全を確保しながら避難所に行く。
- ・事前に避難所の場所や危険箇所を記したハザードマップなどを確認しておく。
- ・「災害伝言ダイヤル」や「災害伝言板」などを使い、家族にメッセージを残す。
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近所同士で 助け合う |
- ・大規模な災害では、家族や近所の人の協力による救助や応急手当が生死を分けるため、お互いの家族構成やライフスタイルを知らせ合うなど、普段からの交流を大切にしましょう。
- ・避難の際も、近所で声をかけ合いましょう。
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余震による 二次災害に注意 |
- ・建物が余震などで崩れてくる可能性があるため、自治体や気象庁が発表する余震情報、危険箇所に関する情報、気象情報に留意する。
- ・急な斜面や家屋にはできるだけ近づかないようにする。
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そなえる
- 新しい耐震基準より前に建てられたか確認する
- ・1981年(昭和56年)に耐震基準を定めた建築基準法がより厳しく改正されたため、それ以前の建物は現在の基準に達していないこともあるので耐震診断を受ける必要がある。
- ・1981年以降の建築でも、住まいが老朽化している場合は耐震診断を受けておく。
- 揺れやすさを知る
- ・同じ地震でも液状化現象や土砂災害が起きやすいなどの地盤の特性よって揺れの大きさや建物倒壊の危険度が違ってくるため、自治体などが公開している「ハザードマップ」や、政府の「地震のゆれやすさ全国マップ」を確認しましょう。
- 家具などの転倒防止策を講じる
- ・過去の地震では家具の転倒によって亡くなるケースが数多くあり、家具などの転倒を防止することが重要。