大雨知識と備え
「内水氾濫」や「河川洪水」はどのような場合に発生するのでしょうか。災害が発生する前に情報を確認して、早めの避難を心がけましょう。
「内水氾濫」や「河川洪水」はどのような場合に発生するのでしょうか。災害が発生する前に情報を確認して、早めの避難を心がけましょう。
出典: アフロ
内水氾濫は、以下の2つの状況で起きやすくなります。
一般的な都市の排水能力である1時間雨量が50mmを超える「非常に激しい雨」や「猛烈な雨」(80mm以上)が降ったときが、危険の兆候です。
こうした豪雨について、気象庁は「滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)」「息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる」という表現を用いています。
また、100mmを超えるような短時間の大雨が降る場合には、「記録的短時間大雨情報」が発表されます。
大雨で主要河川など大きな川が増水し、中・下流域の水位が高くなった場合も危険の兆候。
支流などが逆流してあふれるリスクを防ぐため、水門を閉めることで、支流の水が大きな川に流れ込めず、あふれてしまうことがあるからです。
また、水門がなかったとしても、「バックウォーター」と呼ばれる現象が起き、支流が逆流、あふれることがあります。
出典:内閣府「避難に関する国の指導等」気象庁「雨の強さと降り方」「記録的短時間大雨情報」などを参考にBuzzFeed Japanが作成
Yahoo!天気・災害「河川水位情報」では、全国の河川の水位情報や、現在発表されている洪水予報、そして河川ライブカメラなどを確認できます。
気象庁は、河川の増水や氾濫などに対する水防活動の判断や住民の避難行動の参考となるように、あらかじめ指定した河川について、区間を決めて水位または流量を示した洪水の予報を行っています。
指定河川洪水予報が発表された場合には、自治体からの避難指示などに留意し、避難場所への安全な道順の確認、持出袋の準備、家財道具を高いところへ移動させておくなど、適切な行動をとれるようにしておきましょう。
出典:レスキューナウ
浸水の深さが大きいほど、命の危険や建物の被害は大きくなります。状況によってはインフラが途絶し、自宅での生活が困難になる可能性も高まります。
もし洪水が起きた場合、自分が住んでいる場所どのくらいの深さまで浸水する危険性があるのか?
先出の、Yahoo!天気・災害「河川水位情報」では、そうした予想を見ることができます。また、自治体などが浸水想定区域図や洪水ハザードマップを出している場合は、そちらも合わせて一度確認しお住まいの地域の危険な箇所や避難ルート・避難所を把握しておくことが大切です。
リスクがある土地に暮らす場合は、気象情報や自治体の情報、川の水位や雨の状況を確認し、災害が発生する前の段階(市町村の出す警戒レベル3〜4)で早め早めの避難をすることが大切です。
しかし、すでに外で避難するのが危険なほどの大雨が降っている場合や、浸水がはじまった場合は無理に避難をせず、自宅や近隣にある頑丈な建物の上部に避難する「垂直避難」を心がけてください。
出典:国交省「川の防災情報」気象庁「指定河川洪水予報の解説」などを参考にBuzzFeed Japanが作成
2019年02月14日公開