水道断水後に復旧する際の注意点

復旧後、家庭の蛇口から一時的ににごった水が出ることがあります。そこで家庭でも洗管作業が必要になります。どの蛇口から水を出すか、順番に注意しましょう。

復旧後は洗管作業が必要 蛇口開通の順番に注意

トイレ・給湯器(温水器)・全自動洗濯機などは、故障から守るために他の蛇口できれいな水が出るようになったことを確認してから使用してください。そこで、どの蛇口から水を出すか、順番に注意しましょう。

まず、水道メーターが設置されている箱(メーターボックス)の中にある止水栓(元栓)を開きます

次に屋外の散水栓があれば、ここからゆっくり水を流します。水道管は道路に埋まっている配水管から分かれ、個人宅に入ってきます。水の流れる経路を考えると、いちばん配水管に近いのが屋外の散水栓である場合が多いのです。ここで異物が出せれば、これより先に異物が流れていくことがなくなります。

屋外の散水栓がない場合やマンションの場合は、洗面台やキッチンで洗管します。キッチンの蛇口に浄水器が接続されている場合ははずします

蛇口をゆっくりと開け、にごりや匂いがないかを確認します。しばらく水を流し、にごりがなくなってから使用してください。

にごりがひどい場合は、蛇口の先端についている泡沫キャップの網にゴミが溜まり、目詰まりすることがありますから注意しましょう。

赤や白のにごりの正体
  • 赤いにごり(赤茶のにごり)は、金属系の水道管が劣化したり、錆びて剥離した鉄が原因です。にごりが出なくなるまで十分に水を流して使用してください。
  • 白いにごりは圧縮された空気です。容器に汲み置き、しばらくしたら透明になるようであれば、気泡によるにごりと考えて間違いありません。通常どおり使用することができます。

出典:橋本淳司 | 水ジャーナリスト。アクアスフィア・水教育研究所代表

2022年11月11日公開

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