応急応急手当
災害が起きて怪我をしてしまった時、救助が来るまで対応が必要になる場合があります。
いざという時のために、止血、骨折・捻挫、切り傷などの応急手当の方法を覚えておきましょう。
災害が起きて怪我をしてしまった時、救助が来るまで対応が必要になる場合があります。
いざという時のために、止血、骨折・捻挫、切り傷などの応急手当の方法を覚えておきましょう。
出典: 東京都発行「東京防災」
噴き出すような出血
湧き出るような出血
にじみ出るような出血
人間の全血液量は体重の7~8%で、体内の3分の1の血液が失われると生命の危険があります。真っ赤な血が噴出するような動脈性出血は、すぐに止血が必要です。毛細血管からの出血はほとんどの場合自然に止まります。
出血している部分にガーゼや清潔な布などを直接当て、手や包帯で強く圧迫します。布の大きさは、傷口を完全に覆う大きさが必要です。感染予防のため、ゴム手袋やポリ袋などを必ず着用し、血液が付着しないように心がけてください。
直接圧迫法での止血が難しい場合は、間接圧迫法を試みます。心臓に近い動脈を親指などで骨に向かって押さえ付け、血の流れを一時的に止めます。
ひじから先の出血は上腕の内側中央で、いずれも親指で強く押します。
脚からの出血は、出血側の脚を伸ばし、大腿骨の付け根をこぶしで強く押します。
骨が折れて痛みがある所をむやみに動かすのは禁物です。折れた骨を支えるそえ木になる物を用意し、折れた骨の両側の関節とそえ木を布などで結び、固定します。
三角巾は身体のどこでも使え、スカーフや風呂敷、大判ハンカチでも代用可能。傷口の汚れは水で流し、滅菌ガーゼなどを当てて使います。結び目が傷口の真上にこないようにします。
傷口をしっかり覆える大きさの布や包帯を用意します。
傷口が土砂などで汚れている場合は、水できれいに洗い流します。
出血している場合は、滅菌ガーゼなどを当てて傷口を保護します。
包帯を巻きます。
ストッキングを包帯の代わりに使います。まずは傷をガーゼなどで押さえます。その上から、ストッキングの胴の部分をかぶせます。
ストッキングの両脚の部分を頭にぐるぐる巻き付けます。最後に端を縛って固定します。洗って清潔を保てば、繰り返し使用できます。
※いずれも清潔な物に限る。
出典:東京都発行 防災ブック「東京防災」178-181, 187ページ
2019年02月14日公開